松本大学 地域健康支援ステーション

お知らせ

体力測定で使用している測定機器の紹介第3弾!

測定機器の紹介も今回で第3弾となりました。今回は、多くの方が一度は測定したことがある測定機器2つのご紹介です!

●デジタル握力計(T.K.K.5401 竹井機器工業株式会社製)

握力の測定は、左右2回ずつ計4回測定を行い、左右それぞれ高い方の数値を平均します。

握力は下肢の筋力やその他多くの筋力と相関関係が高いため、全身の筋力を知るための指標として用いられます。また、厚生労働省によると「握力の経年低下が大きいほど総死亡、循環器死亡、およびその他の死亡リスクが有意に上昇する」など、多くの研究で握力と疾病リスクが関連していることが明らかにされています。

また、日常生活では、買い物袋を持つ時やペットボトルの蓋を開ける時などに使われています。最近握力が落ちたなと感じている方は、乾いた雑巾やタオルなどを絞る動作でも握力や腕力を鍛えることが出来ますのでぜひ行ってみて下さい。

 

●デジタル長座体前屈(T.K.K.5412 竹井機器工業株式会社製)
柔軟性の測定は、床に足を伸ばして座り、壁にお尻・背中・頭をつけ、ゆっくり前屈しながら長座体前屈計を前に押し測定を行います。2回測定を行い、良い方の数値を記録とします。

長座体前屈は下肢の柔軟性を見る指標として用いられ、特にお尻、太ももの後ろ、ふくらはぎの柔軟性は腰痛や膝痛などケガのリスクと高い相関があり、柔軟性が低いと腰痛や膝痛を引き起こしやすくなります。また、柔軟性が低い状態で運動やスポーツを行うと慢性的な痛み以外にも肉離れや靭帯損傷など急性的なケガのリスクが高まります。
日常生活では、関節可動域(各関節の動く範囲)が狭くなり、大股で歩けない、転びやすくなるなどの支障が出てくる恐れもあります。体が硬いなと感じている方は、お風呂上りなど体が温まっている状態で、息を止めないようにリラックスしながらストレッチをするのもおすすめです。

 

今回は「何のために」「どんなことが分かるのか 」という部分をメインにご紹介しました。第4弾も随時掲載予定ですので是非ご覧ください!

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